急性例の肺血栓塞栓症の3.8%(25人に1人)が慢性化した1)との報告があり、急性肺血栓塞栓症例では、常にCTEPHへの移行を念頭に置くことが重要と指摘されています。
急性肺血栓塞栓症(PE)は生命を脅かす慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)の前兆である可能性があります。
1). Pengo V et al. N Engl J Med 2004; 350: 2257-64.
CTEPHは、国の指定難病に指定されており、毎年、実態調査が行われています。
それによると、CTEPHとして指定難病の指定を受けた患者さんの数は年々増加し、2021年度では4,843名と報告されています。
指定を受けていない場合も含めると、患者さんの数はさらに多く今後も増加すると予想されています。
日本のCTEPH患者さんは女性に多いことが分かっています。
海外では性別による差はなく、なぜ日本で女性に多いのか、その理由は明らかではありません。
また、患者さんの平均年齢は64歳との報告があります。
公益財団法人 難病医学研究財団 難病情報センター 特定医療費(指定難病)受給者証所持者数
政府統計の総合窓口(e-Stat)衛生行政報告例/令和3年度衛生行政報告例 統計表 年度報
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