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BPA(バルーン肺動脈形成術)

BPA(balloon pulmonary arterioplasty)

日本におけるBPAの現状

CTEPH(慢性血栓塞栓性肺高血圧症:chronic thromboembolic pulmonary hypertension)に対する治療方法には、PEA(肺動脈内膜摘除術:pulmonary endarterectomy)、BPA(バルーン肺動脈形成術:balloon pulmonary angioplasty)、薬物療法があります。

器質化血栓が葉動脈から区域枝近位部に存在する中枢型CTEPHに対しては外科的手術であるPEAが第1選択かつ根治術とされてきました。しかし、全症例が外科的手術適応とはならず、外科的手術不適応の症例に対して有効な治療法がないことが長年、大きな問題でした。

2013年より肺血管拡張剤としてリオシグアト(可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激剤)が世界で初めて承認され(2014年 日本で承認・発売)、同時期に本邦よりカテーテル治療であるBPAが有効であることが報告されました。

BPAは、安易に取り組める手技ではないものの、適切な患者選択、カテーテル手技、専門的な術後管理により、低侵襲で著しい治療効果を得ることができます。また、BPAを含めた日本のCTEPH診療は世界から注目されている分野であり、今後も日本から多くの知見が報告されることが期待されています。

監修:慶應義塾大学医学部 循環器内科 特任講師  川上 崇史 先生
(ご所属・ご役職は記事作成当時のものです。)

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