CTEPH(慢性血栓塞栓性肺高血圧症)は国から「難病」に指定されている病気で、早期発見、早期治療が重要です。そのためには、専門の医療関係者だけではなく、多くの人々がCTEPHというのはどのような病気なのかを知り、心当たりや気になることがあれば、専門の医療機関を受診することが求められます。CTEPHを広く知ってもらおうと、プロサッカー選手・細貝萌選手はCTEPH啓発大使として様々な活動を行っています。そんな細貝選手が、CTEPHの患者さんである吉田恵子さん(仮名)にCTEPHの診断に至るまでの経緯や、この病気とどのように向き合ってきたのかなど、お話を伺いました。
吉田恵子さん(仮名)
夫と2人の息子の4人家族。2006年6月、旅行先からの帰宅後に息切れや体が思うように動かないといった不調を感じる。かかりつけのクリニックで喘息と診断され治療を受けるものの、症状は改善しなかった。その後、急激に悪化し、緊急入院した。入院先の病院で肺高血圧症と診断され、専門医のいる大学病院へ転院。詳しい診察・検査の結果、肺高血圧症の一種であるCTEPH(シーテフ)と診断される。肺動脈の血栓を取り除く手術を行い、現在は症状の悪化を予防するために、薬物療法と在宅酸素療法を継続中。(‘13年12月現在)