肺高血圧症患者さんと医師による座談会 第1回 in 東京

~患者さんと医師のコミュニケーションのあり方を考える~

患者目線の説明がわかりやすい

普段の肺高血圧症の診療内容

村上さん:まず、みなさんの診療の内容について教えていただけますか。

井村さん:私は2ヵ月に1回通院しています。診療時間は10~15分で、先生と前回の診療からの体調の変化などを話しながら、聴診や足のむくみを診ていただいたりしています。風邪薬や胃腸薬を処方していただくなど、CTEPH以外にも体調に合わせた治療をしていただいています。

田村さん:私は月に1回通院しています。診療時間は15分くらいだと思います。主に、1ヵ月間の体調の変化や、カテーテル周囲の皮膚の状態について話しています。サプリメントや漢方などについて質問することもあります。

診療時に困っていること

村上さん:では、診療室でどのようなことを感じていますか。

井村さん:循環器専門の先生なので、他の診療科で診てもらうような症状も相談していいのか、悩むことがあります。ただ、肺高血圧症と関係あるかもしれないので、診療のときは相談しようとは思っています。何か疑問があるときは、患者側からも先生に聞くことが大切ですよね。

田村さん:男性の先生の場合は、女性特有の悩みについては少し聞きづらい部分もありますね。

村上さん:なるほど。ご家族にも先生から病状説明などがあったと思いますが、ご家族の視点から何かお困りになったことなどありましたか。

田村さん(母):自分の知識不足もあるのですが、説明を聞いても肺の血管や心臓をイメージしにくいことがあります。わかりやすいイラストや模型があるともっと理解しやすいのではないかと思います。また、最初は検査の数値を聞いてもよくわからないことがありました。

井村さん:私はカテーテル検査を受けたとき、検査結果の画像を見ながら説明してもらったことがありますが、やはり自分の血管の状態がよく理解できて、安心できた覚えがあります。

村上さん:やはり患者にとっては自分に何が起こっているのか、ちゃんと知りたいですね。患者としては、本当は先生にもっと時間をかけて教えてほしいと思っていても、質問して嫌われたらどうしようと思うのかもしれません。一方で、先生が患者さんに説明する際に難しいと感じることはあるのでしょうか。

波多野先生:患者数が多い病気では、製薬会社などが患者さん向けパンフレットなどもたくさん作っているので、患者さんも理解しやすいと思います。しかし、肺高血圧症は患者数も少なく治療薬も少なかったことから、模型やパンフレットが豊富ではありませんでした。そのため医師が手書きで説明することも多く、わかりづらかったかもしれません。最近は肺高血圧症の薬も増えたことで、製薬会社が肺高血圧症について解説したホームページやパンフレットなどを作成していますので、患者さんもより理解しやすくなるのではないかと考えています。

村上さん:確かに患者さん向けのホームページなどがあると、患者さんも理解しやすいですね。

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