肺高血圧症患者さんと医師による座談会 第1回 in 東京

~患者さんと医師のコミュニケーションのあり方を考える~

服薬状況の共有もコミュニケーションには重要

服薬状況は正直に伝える

村上さん:先生のお立場から、患者さんにはこういったことを教えてほしいといったご要望はありますか。

波多野先生:薬を飲んでいないのに「飲んだ」とおっしゃる患者さんがいますが、服薬の状況などは正直にお話しいただけないと、結果的に患者さん自身の不利益につながってしまう可能性もあります。例えば、肺高血圧症治療で用いるような血管を広げる薬では、頭痛などの副作用が出ることがありますが、「頭痛が辛いから飲みたくない」と相談していただければ、薬を飲む時間をずらすなど対処法を考えることができます。診療時間も限られているとは思いますが、そういう相談は積極的にしていただけるとありがたいです。また、薬を処方どおり飲めていない患者さんの場合は検査の結果が悪く出てしまいますが、それをもとに薬の量を増やすことになるため、結果的に薬の過量投与になってしまうといったこともあります。

村上さん:そういった患者さんはどの年代の方が多いのでしょうか。

波多野先生:一般的には、若くて活動度が高い患者さんが多い印象ですね。例えば学校やバイト、仕事などがあるときに頭痛が起きると嫌だからその前は薬を飲まない、といったケースが多いと感じています。

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